
「教育の目的は、人に愛され、信頼され、尊敬される人を育成することにある」とする、近畿大学創設者世耕弘一先生の心を本学の建学の精神として定めます。この精神を具現化するためには、人格そのものに根源的な力が備わっていなければなりません。他人の心を思いやり、社会に対する深い洞察力を身につけるとともに、自然や環境に対する優しい理解と行動を保ち、加えて正しい歴史観や世界に対して幅広い視野を体得することによって、はじめて、人に愛され、信頼され、尊敬される人格を養い得るものです。
この建学の精神と教育目標によって育てられる「共生の心を備えた人材」こそ、生命に対して深い畏敬の念や、一般社会人としての豊かな人間性と良識を持ち、広い世界観を持って社会に貢献する専門職の姿であると考えます。そのために多様な教育課程を編成し、基礎的知識や技術の修得を基礎に、個々の学生の創造性、科学的問題解決能力、倫理的判断力及び、国際的保健医療福祉等の総合的視野の育成を重視した看護教育を行うことをめざします。