 学園創立以来77年、聖徳太子の“和を以って尊しと為す”を建学の理念として掲げ、 
今日まで「人間教育」「女性教育」という大きな柱を基礎として、「和」の精神の実現に努めてまいりました。 
本学では、リーダーに求められる専門の知識や技能等、資質向上のための研鑚はもとより、 
女性であるという特性を活かし、社会で活躍してゆくためにも、 
女子大学でなければできない教育があると考えています。 
女性も男性も同じ人間でありながら、その身体に備えられた機能が相違するように、 
社会や家庭で求められる役割もそれぞれ違います。 
本学は、特に「自立するチカラをはぐくむ女性大学」として、自立するための資質を養ってゆきます。 
そのためのひとつとして、数多くの免許・資格を取得することを最終目的とせず、 
実践的な教育を通じて、社会に出てから使える知識、使える技術を習得できるようにしています。 
女性の自立は、男性と肩を並べて、競い合うということではありません。 
女性ならではのリーダーシップを発揮できるようにするためにも、 
女性大学でなければできない教育の重要性を感じています。 
このような本学の伝統や学びをフォローすべく、図書館、実験実習棟、 
日本では珍しい子ども図書館などを備えた新しい1号館を竣工させ、新たなる学びの環境も整えました。 
この新たなる環境で、互いに励まし合い、助け合って、女性にふさわしい「心」の教育を学んでください。 
そして、皆さんには幅広い知識と技術を身につけ、それぞれの専門分野での自立した女性を目指すと同時に、 
母親としては子どもたちに、また、リーダーとしては後輩たちに、何が正しく美しいかを、教えられる女性になっていただくことを期待しています。  |